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ホテル・旅館の集客促進のためのメディカルツアー取組

2018年11月17日

ホテル旅館

皆さん、こんにちは!

最近、高齢化社会の到来、と言うキーワードをよく耳にしませんか?
確かに街を歩いていると、地方か都会かにもよりますが、高齢者の方が多くなってきている印象があります。高齢化社会が訪れていく中で、本日は、「高齢化の現状」「高齢化社会におけるホテル・旅館のマーケティング施策」「訪日外国人をターゲットとした医療ツーリズムの市場規模」について記載いたします。

①高齢化の現状
高齢者の人口という観点で見ると、2016年の65歳以上の高齢者は3,459万人(総人口に占める割合の27.3%)、女性高齢者が約6割(1,959万人)、60代高齢者で約3割、70代高齢者で約4割です。「団塊の世代」が75歳以上となる2025年には65歳以上の高齢者は3,677万人に達すると見込まれています(総人口に占める割合の30.0%)。少子高齢化が進み、総人口が減少する中で高齢者比率が高まることで、2036年に33.3%となりおよそ3人に1人が65歳以上となる社会が予想されています。
次に高齢者世帯という観点で見ると、2020年に65歳以上の高齢者の33%が1人暮らし世帯となり、その後も上昇。70歳以上女性の約3割、70歳以上男性の約2割が1週間に1回以上1日の全ての食事を一人で食べているという孤食化が進行します。

②高齢化社会におけるホテル・旅館のマーケティング施策
上記状況の中で、先日記載しました訪日外国人の取り込み同様に、高齢者をいかにホテルや旅館に集客させていくのかが今後より観光分野で重要な施策となります。例えば、国内においてホテルや旅館と共に取り組みを実施している事例を紹介致します。

●帯広観光とPET-CT検診ツアー (北海道:帯広)
最新の検査機器PET-CTを利用した検診ツアー+帯広観光も楽しめる検診ツアーです。MRIやエコーなどの検査を通じたガン検診、首都圏で実施するよりもリーズナブルな金額でPET-CT検診が可能といった医療部分に加えて、雄大な自然と美味しい食べ物がたくさんの帯広観光、のんびりと温泉や客室で滞在可能なホテルや旅館などの観光分野と合わせたメディカルツアーです。

●東京銀座で行う最先端健診のメディカルツアー
日本では数少ない「予防医療」専門のクリニック「医療法人財団健康院 健康院クリニック」で受診可能。健診内容は3タイプから選択可能、内容としては脳を守る予防医療健診ツアー、心臓を守る予防医療健診ツアー、脳と心臓を守る予防医療健診ツアー
があります。ホテルは、お好みのスタイルに合わせて、こちらも3つのホテルから自由に選択可能です。

③訪日外国人をターゲットとした医療ツーリズムの市場規模
国内では、先述しました観光の合間にPET検診などを組み込む検診ツアーから、最近では海外を対象に、特に中国からの医療観光が増加しており、医療ツーリズムの市場規模(観光含む)は2020年には5,507億円になると予想されています。医療滞在ビザ発給数も2012年から2016年までに年平均成長率は62.4%、2016年は1,307件にも上昇しています。
医療観光の滞在先を選定する基準では、1位:ついでに観光しながら、健康診断・療養ができる、2位:高度な検査機器がある、3位:医療機器などの医療技術が上と言った理由が挙げられています。医療機関を受信しながら、観光も実施、夜はホテルや旅館にゆっくりと宿泊、このようなツアーで日本に滞在する訪日外国人も増加傾向にあります。

以上、本日は、①高齢化の現状、②高齢化社会におけるホテル・旅館のマーケティング施策、③訪日外国人をターゲットとした医療ツーリズムの市場規模を記載しました。今後の観光分野における市場環境を考えると、いかにシニア層や訪日外国人をいかに集客していくのか、が重要な取り組みとなってきます。弊社ではホテルや旅館専門の担当者が、集客改善の経営コンサルティングも実施していますので、お気軽にご相談ください。

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